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経営の良し悪しは社長次第

経営の良し悪しは社長次第

私たちが日々の人材教育の現場でお伝えしていることの中に、「因果律」という言葉があります。別名「因果の理法」ともいい、要は「物事にはすべて原因と結果がある」という考え方のことです。

そんなもの当たり前だとお思いになるかもしれませんが、この言葉の意味を正しく理解できている人は案外少ないものです。

それは過去・現在・未来という「三世の生命観」の理解に基づくものだからです。昨今の若者が「刹那主義」といわれて久しいですが、今の世相を紐解けば、非常に合理的で短期思考・情報の流通と、その移り変わりの速度が尋常ではない様がはっきりと浮かび上がってきます。

年功序列・終身雇用などという言葉はすでに化石となり、欧米のものでしかなかった成果主義という言葉に大いなる脚光が注がれたのはほんの数年前のこと。年齢・社歴・役職に関係なく、もたらされた成果に対しリアルタイムな評価を下すことが新たな時代の経営手法とされ、新しい日本社会を創るキーワードとされました。しかし、そのデジタルさゆえに組織の歪みやひずみを生み、その流れは早々と過去のものになってしまったことは周知の事実です。

今では、仕事人である前にひとりの人間としての立ち振る舞いや思考がすべてに甚大な影響を与えることが知れ渡りました。目的観・仕事観・ひいては人生観にまで及ぶ思想教育を通していかに社員の心を高揚させるかがすべての鍵です。業務成果だけではなく、そこに至る取り組みの姿勢・背景にまで評価網を細やかに張り巡らせることが常識となりつつあります。

私たちは常に時代の波に乗りながら、最大最高の経営資源である「人」をいかに生かすかに腐心せねばなりません。過去から学び、今の時流を読み、未来を先取りする。そのいずれかでつまずいても、経営がうまくいくことはないのです。

古(いにしえ)の言葉に下記のようなものがあります。

過去の因を知らんと欲せばその現在の果を見よ

未来の果を知らんと欲せばその現在の因を見よ

過去に何があったのか・過去に何をしてきたのかを知りたいと思うならば、今現在の状態・姿を見れば良いのである。また、未来に何が起こるのか・将来どうなってゆくのかを知りたいと思うなら、今現在「何が行われているか」「何をしているか」を見れば良いのである…という意味です。

今の自社の状態は誰のせいでもない、自分たちが積み上げた「因」が「果」となって目の前に広がっているに過ぎません。社員たちが活き活きと働き、しっかりと利益が出せているのならそのような経営努力をしてきた証拠でしょうし、逆に社員たちの不平・不満・不信が蔓延し万年赤字の状態であるなら、そのような種を自分たちが蒔いてきたツケでしかないのです。

現在の姿は過去の自分たちの振る舞いの結果。ならば今自分たちがしていることが未来の結果となるはずです。偶然に思える物事であっても、すべては必然という糸でつながっています。後継者が描く未来の自社像という「果」を現実のものにするためには、今現在の「因」を疎かにしてはならないのです。

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