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PDCAサイクルが回すためには、その前提がいる

よく経営者から「わが社はPDCAサイクルが回らない」という声をききます。

P(プラン)である計画はあるが、その後が続かないということらしいのですが、一概にPDCAサイクルだけをクローズアップしても、それだけではPDCAサイクルはまわりません。

なぜなら、PDCAサイクルが回るための前提がなければ回らないのです。

PDCAサイクルが回る前提とは何でしょうか?

会社が持続的に成長させていくためには、組織が機能し効率よく循環させていくのがPDCAサイクルという手法なのです。

改めてPDCAサイクルの説明はいらないと思いますが、もともとは製造業などをはじめとして生産技術や業務品質を管理するための効果的な手法として日本でも普及が始まりました。今では経営改善に特化した代名詞にもなってしまい、言葉だけが先行していますが、その本質を知らなければPDCAサイクルは使い物にはならないのです。

先ほど私が「組織が機能し」といいましたが、組織を機能させるためには、俗に言う上からの指示命令と言う解釈する人がいます。これは従業員側から見れば指示命令で良いのですが、しかし経営者側から見ると「組織が機能し」というのは業務フローを指したり、部署内を指したりします。

業務フローは入り口から出口までの流れを指し、各々の部署が役割を果たすことで組織が機能したり、部署内においては部署の役割を果たすべく従業員一人一人の生産性を上げることで、部署の役割を果たすべく活動を行わせることを、どのようにさせるのかがPDCAサイクルという手法を使うのです。

しかし、残念ながらPDCAサイクルを回すには、その前提が必要なのです。その前提とは、組織の三要素があるのかないのかなのです。

その組織の三要素とは「共通目標」「意思疎通」「意欲動機付け」があることです。

〇共通目標

共通目標とは会社が目指すべき目標であったり、方針であったりするものが、部署や個人に落とし込まれているかどうかです。

〇意思疎通

意思疎通とは俗にいうコミュニケーションともいいますが、目標を達成するための会議であったり交流であったり、互いに協力できる関係のことです。

〇意欲動機付け

意欲動機付けとは給料であったり、やり甲斐や生きがいがあるのかないのかなのです。

この3つが揃ってはじめてPDCAサイクルが回るのです。

PDCAサイクルがまわらないという会社には、組織の三要素の何かが抜けているのです。

そしてもっと大事なことは、PDCAサイクルは誰が回すのでしょうか。社員が少ない会社であれば経営者であったり、社員の数が多ければ肩書のある人、いわゆる管理職の方が回さなければいけないのです。

ほとんどの会社は組織の三要素がなかったり、PDCAサイクルを回す人が誰なのかが不明であったり、回す人自身に問題があったりします。

そうすると経営者はどこに目が行くのか。

それは今気になっているところ、目に付いたところ、思いつくところ、すべて個人に対して目が行くのです。それに対してPDCAサイクルというのですから、組織全体が機能するはずがありません。

PDCAサイクルとは何かを改善するための手法であり、やり方など順序だてを可視化しているだけのことです。可視化した流れに当てはまればいいと言うものでないのです。

組織の三要素が落とし込まれているのか、組織を束ねる人がいるのかいないのかなどを含めて PDCAサイクルにそって業務フローや部署内の生産性を考えなくてはいけないのです。

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