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社長の罪、幹部社員を育てなかった! 悲惨な後継者の末路~白日にさらされる腐敗~

皆さん、これまでの経過を読んで頂きありがとうございます。ここからが幹部社員との戦いなのです。多分読まれた方はこんなことがあるのかと思われると思いますが、ですがよく考えてみてください。

突然経営者がお亡くなり、教育されていない幹部社員は、誰も怒られることもなく、わがまま放題になるのです。まして、会社を辞めろと言っても、幹部社員からすれば「俺たちが辞めたら仕事は誰がするんだ」と言って弱みを握るのです。

社長が元気のうちに、後継者がうまくバトンタッチができたらこのようなことはおきないのですが、しかし、残念ながらこのような会社は全国にはいくらでもあるのです。

   ここから前回の続きを説明します。題名は「白日にさらされる腐敗」

太陽光事業部の事務所には扉がある部屋は2部屋しかなく、それ以外は大きな事務所のスペースに区切りが作っており、カーテンを引けば更に個室になる仕組みになる部屋である。

事務所に早く着いた私は、カーテンを引けば部屋になる前を通ると、工事部2 課の田中課長と社長が対座しているのである。田中課長は私の顔を見ると、その 瞬間、カーテンを力まかせに引いて、何やら社長に声を荒げてまくし立て始めたのである。その声は次第に勢いを増し、バン!と、何かを叩きつける音がした。

「おい剛、お前、この本読め!お前は馬鹿か、お前、いつになったら俺たちの給料を上げてくれるんだ!」

そんな言葉が、あろうことか事務所全体に響き渡っているのである。当然作業があって事務所に戻っていた社員たちも聞いていた。

私はその場に立ちつくした。

カーテン越しに様子を伺っていると、1時間ぐらいで憮然とした顔で田中課長が部屋から出てきた。私は続いて出てきた社長に「どうしたの」と声をかけたが、返答は「いや、なんでもないです」の一 点張りであった。 そして、その日は、田中課長の面談日であった。彼は私が待機している部屋に時間通りにやってきた。

しかし、開口一番、「川原さん、何しに来たの。俺らの教育や社内改善なんかする前に、剛や専務が勝手に会社の金を使わないように指導してよ」と言ってきた。

「まず、あんたさ、初めて会う人間に名前を名乗ったらどう。それに、会社の金を社長や田代専務が勝手に使ってるというのは、何を根拠があって言ってるの」 つい、口調が荒くなる。

「この立派な事務所と、外にある工事車両車、新車2台、俺らが稼いだ金を田代家は湯水のように使っとる」 「なんでそれが勝手に会社の金を使ったと言い切れるんだ」

「決算書を見せてくれよ」

「なぜ決算書を一課長に見せなければならないんだ。第一、決算書を見て何か分かるのか」

「……。とにかく、見せろよ」

「見せてもいいけど、決算書のどの部分を見たら田代家が勝手に金を使っていると指摘できるんだ。決算書の精査ができるなら、いくらでも見せたるけど。なまじっかかじった程度では、社長には通用しても私には通用しないよ」私も彼につられ口調が荒くなってしまってはいたが、理屈を通して話をしていたら、田中課長は次第におとなしくなった。

「さっき社長とのやり取りを聞いたが、 田中課長がもらっている給料だって決して安くはないし、みんなに聞こえる場所であんなことを言えば、しめしがつかないだろう。なぜあんなことをしたんだ」

「剛はなんにもしない。現場に出るのはいいが、どこの社長だって太陽光関連の元請会社に話をしに出向いたりするものだ。だけど剛はそんなこと一切しない。 協力業者会議だって自分たちで行く。剛はたまに会議に出たって口も出さない。 いい仕事をくださいと頭を下げるのも自分たちだ。社員の相談ごとにも乗るわけでもない。社長としてすべき仕事をしな いんだったら、その分の給料をもらってもいいはずだろう」

「仮にその理屈が通ったとしても、社長が育つまで、その神輿を担ぎ、先代社長の代わりとして立ててやるのが筋じゃないのか。田中課長も含め、そのために幹部社員がいるのではないのか」

「あいつには何年も色々してやった……」

この日の田中課長との面談は、彼がこれまでにためてきた不満をぶち上げただけで終わった

続きの内容は、落書き犯との対峙を説明します。

私は23年間、延べ3000社の経営者のお悩みを改善のお手伝いをしております川原です。今では名古屋経営コンサルタントとして活動しています。このコロナ禍でオンラインではありますが、無料経営相談を実施しております。どうぞご遠慮なくご相談ください。

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