会社がステップアップしたいのなら、バスに乗れと言って乗らない人を待っていたって仕方がないのです。
多くの経営者は、次のステージにあがりたくても、社員達がついてくるまで、または振り向くまで待つ人がいるのです。
私は、会社のステップアップを促進するために、教育の一環として意識改革を実行してから改革に着手します。この教育は一旦寝た子をおこし、みんなと一緒にバスに乗らせるのです。
しかし、人によっては、社員の意識や行動が変わり、直ぐに成果がでることもありましたが、中々変わらず悪戦苦闘もしたこともあります。
そのような社員を見ると、私は「指導の内容が悪かったのではないのか」「 指導方法に問題があったのではないか」など、やり方ばかりに目を向けて模索していました。
だが、この数年でようやくしっくりといく答えがみつかったのです。
それは、社員が 「やりたいのか」「やりたくないのか」をしっかりと見極めることなのです。
ここがポイントなのです。
どんなに優れていても、どんなに能力が高くても、本人が「やらない」と決めていたのならやらないのです。
この当たり前をどれだけしっかりと見極めるかが大事なのです。
今までは、会社の成長に応じて、社員達の行動の変革をさせる努力を促す事ばかり注力してきました。
例えば教育。一言で教育といっても、いろいろありますが、肉体を酷使し、自らのカラを破らせる研修であったり、精神修行てきな研修、またチーム力を高める研修などがありますが、それらの研修は人のやる気をださせるためとか、チーム力を高めるための研修をやるじゃないですか?
それは、何のために教育をするのですか?
多くの経営者は、会社が成長するためであったり、会社が変革をするために、教育をすると思うのです。
ただ、それらは、組織を動かす為の現状を活性化するための教育であって、会社が成長するためや、会社の変革するためとは別の話なのですよ。
私は、ここに気が付いたのです。
どのような教育でも社員達は会社の現状の中で一生懸命改善するのです。
しかし、会社が新しい事をはじめようとしたり、違った方向性にいこうとすると、やりたい人とやりたくない人に分かれるのです。
このやりたくないと言っている人を、今まで教育で何とか努力してきたのです。
しかしやりたくないと言っている人には無理なのです
組織や部署においては、このやりたい人とやりたいくない人との間には必ず格差ができ、やりたい人は集中して勝手に前に進みますが、やりたくない人は、とりあえずやる人の後からついてきます。
仮にやりたくない人がやりたい人の上司になっていたりすれば、やりたい人の邪魔をし、前に進まないのです。
私は、このような方は、降りていただくしかありません。
この「やりたいですか」「やりたくないですか」の言葉が彼らの表面的な部分ではなく、本音の部分での話ですから、やりたくないと言っている人を待つのでなく、彼らの気持ちをきき、同じバスに乗らせるのか、違うバスにのってもらうのかを、経営者がやるべきことが見えてくるのです。
多くの経営者は、彼らが同じバスに乗ってくれるまで、待っている方はいます。
彼らが同じバスに乗るまでの間、どれだけの機会損失が発生しているのでしょうか。
それでも、彼らが振り向くよう何とか出来ないかと言われますが、そのような魔法の杖はありません。
いくら、研修や教育をしても嫌なものは嫌と言っている人には、心境の変化がない限り難しいのです。それでも待つのであれば、それはそれでいいのではないでしょうか。
※私は名古屋で経営コンサルをしている川原と言います。延べ3000社以上の会社を改善してきました。このような時期ですがオンラインでの無料経営相談を実施しています。どうぞお気軽に声をおかけください。