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管理職が取るべきコミュニケーションとは!

組織の生産性を向上させるためには、管理職が部下との信頼関係を築くためにもコミュニケーションは必然ですが、しかし、日々の業務に追われ、部下とのコミュニケーションが適切に取れている管理職は多くありません。

また最近では、リモートワークも減り、マスク着用も緩くなったのか、社内コミュニケーションが増え始めると、どのように部下と接して良いのかと悩む管理職の方もいる事でしょう。そこで管理職が部下に対して、どのようにすればコミュニケーションが取れるのかについて詳しく説明いたします。

➢コミュニケーションの勘違い

企業の中にはコミュニケーションの大切さを知ったのか、管理職の研修に力を入れたり、書籍を購入し社員に読ませたりしていますが如何でしょう、成果は出ているのでしょうか。また最近では企業の多くが取り入れているのが「1on1ミーティング」です。上司が部下との面談を定期的に行うものですが、しかし蓋を開けてみると。

(上司)最近どんな感じかな

(部下)色々大変ですね

(上司)なんかあったら言ってきてね

(部下)はい、分かりました、ありがとうございます

と言うような、他愛もない話ばかりが繰り返し行われているようですが、これで「コミュニケーションが取れているから大丈夫」と、勘違いしている管理職は多く、「中途半端な面談」をすればするほど、部下は上司に対して管理職という意識が形骸化や希薄し、会社に対して不満を抱いていくのです。

特に、比較的従業員が少ない中小企業では、社員同士の距離が近いため、コミュニケーションがうまく取れていると思い込む経営者や「コミュニケーションが積極的に取れている」と思っている企業に限って、実際は、「上司が一方的に話をしているだけ」で、面談にもなっていないような状態となっているのです。

➢コミュニケーションはなぜ必要なのか

企業の多くは現場改善をするために、ツール的なものやノウハウ的なものを導入したりしていますが、本質的には改善されないことが現状です。現場改善をするためには管理職を起点とした社内コミュニケーションであり、管理職が職場内の問題を聞き出し改善したりサポートする、これが本来の改善なのです。

しかし残念ながら社内のコミュニケーションがうまくいっていない企業ではツール的なものやノウハウ的なものに頼り切りなのです。特に管理職は、組織の調整役として重要なポジションであるとともに、組織のマネジメントや労働環境、人材育成などを担っているのです。コミュニケーションがうまく取ると言うことは、生産性の向上や定着率の向上だけではなく、組織全体が活性化すると言う事なのです。

➢コミュニケーションをとるためにはどうすればいいのか

具体的にどのようにして部下とのコミュニケーションを取るべきなのだろうか。よく、信頼関係の構築が必要だから、積極的に声をかけたり、話しかけたりした方がいいと言う方が見えますが、声をかけたり、話しかけたりしても信頼関係は築くことはできません。

信頼関係を築くためには、先に信用関係を築くことが必要で、信用関係が続いた中で、何かのきっかけで感動した時に信頼関係が築けるのです。ですから、部下に信用されることが先であり、信用されるためには、知って知られて厚意を持つことが必要なのです。

知って知られて厚意を持つと言うのは、先に部下の事をよく知ること、次にご自身の事を知ってもらうことで、厚意をもつ(思いやりの心や自分に向けてくれた気持ちを感じること)ことが信用の第一歩なのです。

信用関係の構築ができたのなら、次は部下に寄り添うと言うことです。寄り添うということは相手の話を聞くこと、問題があれば改善することです。また聞くことや改善することも大切ですが、更に信用関係を深めるためには情報を伝えることも必要だし、部下を成長させるためには質問することも必要なのです。

この寄り添う事が理解できたのであるならば、部下は何かのきっかけで信用から信頼にかわり、いつしか信頼関係がもてる人間関係の構築が出来るはずなのです。

➢まとめ

冒頭で話をした1on1ミーティング。いわゆる面談というのは、とても有効性のあるものではありますが、単なる雑談で終わるようであるなら意味は全くなく、普通に話ができる=コミュニケーションが取れていると勘違いをしないでください。

面談というのは何かしらの目的があるはずです。改善であったり、部下の育成であったり、その目的を果たすためにコミュニケーションが必要なのです。また、コミュニケーションと言うのは、テクニック、ノウハウ、ツールなんかでコミュニケーションは取れるはずがないのです。なぜならその前提があるからです。まずは、知って知られて厚意を持つ、これだけで十分にコミュニケーションが取れるはずです。例え口下手な人でもコミュニケーションが取れるはずです。

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