以前から多くの企業に対してコンサルティングを行ってきましたが、そこである経験則を発見しました。
私が指導している間は、どの企業も収益力が高まり、一定の成果は得られるのですが、川原が離れた後、時間の経過とともにそれらの企業は、はっきりと異なる二つのグループに分かれて行くのでした。一つは引継ぎする会社は。
もう一つは成長が止まり、停滞を迎えやがては衰退へと向かう会社。一体、何がその二つを分けるのか?その要因を分析するなかで分かってきたのは、指導を行ううえでのスタンスの取り方によって、その会社の術後の経過が決まってくると言う事でした。
社員に対して人としての考え方や生き方にまで踏み込んで指導を行ってきた会社は、その後も継続的に改善活動を維持でき、社内の雰囲気もよく、成長を続けることができました。
他方、数字に表れる利益を優先し、いわば計数的な側面を重視した指導を行ってきた会社は、その改善効果も一時的なものにとどまり、やがては組織の問題が表面化し、数字も雰囲気も指導前の状態に逆戻りしてしまうのでした。
すなわち、顧客企業との契約中の成果そのものに違いはなくとも、コンサルティングにおけるある種の距離感、一線を越えて踏み込むか踏み込まないかの違いが、その会社の将来を決め、そこで働く人々の将来を大きく左右していたのです。
企業の業務拡大、経営改革には不可欠と言われる経営コンサルタント。なかには最新の経営理論を持って、経営陣に代わり企業のかじ取りをしているコンサルタントも少なくありません。
しかし中小企業の多くは、様々な問題点を自覚していても、コンサルタントを入れてまで改善しようとは思わないでしょう。「コンサルタントは雇うお金が高いし、何も改善しないし成果がでない」と言う意見が圧倒ではないでしょうか。
たしかにコンサルタントとして活動するなかには、会議だけ参加して、空理空論をふりかざすだけで何もしない、現実には何ももたらさない人がいます。これは経験が少なく、実際に人を指導=人を動かすことができず、本で学んだ知識を披露する以外のことを知らないからですが、同時にこれこそが自称コンサルタントの実態と言ってもよいでしょう。
コンサルティングの現実はどこまでも泥臭いものです。私たちの数多くの経験がそれを証明しています。そして、コンサルティングの成功に導くには、綿密さが必要です。
わたしたちは指導を開始するまえに、個人の内面、実務の細部を徹底的に調査します。そのうえで目標達成のためには一切の妥協を廃し、いかなる労力や時間を費やすことも惜しまない姿勢を要求されるのです。
それがあってはじめてクライアント企業の将来にわたる安定と、そこに働く人々の幸せを実現するという、わたしたちのコンサルティング目標を、自らの使命とすることができるのです。
私は名古屋を中心に経営コンサルをしています。今はコロナ禍ですが、オンライン無料経営相談を実施しています。どうぞ遠慮なくご相談ください。