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幹部社員には教育をするな! なぜならそもそも論が間違っているからです。

会社が安定して成長するには、幹部社員のリーダーシップは必衰です。

しかし、多くの経営者が幹部社員を育てることを悩み、会社によっては幹部社員の教育に投資をしていますが、教育を受けたことによって、リーダーシップを発揮して会社が成長しましたという話は、23年間、経営コンサルタントとして活動していますが、教育受けて会社が成長しましたという話は聞いたことはありません。

ここがそもそも論なのです。

中小企業の多くは、技術的、資格的な教育はあっても、人を育成するということにかけては、どういった人が幹部社員なのか、どういった人が上に立つべき人なのかという会社における基準もなければ、人を育成していくというシステムがないのです。

ここで教育と育成と言う言葉を分けましたが、簡単に言うと教育は知識を与え個人の能力をのばすという意味であり、育成とは人として育てると言う意味なのです。

会社が成長する一番大事なことは、教育よりも育成に力を入れないと会社は成長しないのです。教育は後からついてきますが、育成は社員が入社した時から教え育てていかないと急には出来ないのです。

・利益がでないのはなぜでしょうか?

・資金繰りが苦しいのはなぜでしょうか?

・人が定着しない理由はなぜでしょうか?

・中途採用者が前職と比較するのはなぜでしょうか?

・社内のルールを守らないのはなぜでしょうか?

・社内でトラブルが起こるのはなぜでしょうか?

こんなことは日常茶飯事でしょうが、知識よりも人間性の問題であったり、組織内における向上心の希薄から生まれるものではないでしょうか。

昔、福岡県にある3000億の娯楽施設の社長と話をする機会を頂きました。その社長が言った言葉の中に、すごく感銘を受けたのでご紹介します。

その社長は私に「金額は安くてもお客様が一度は行ってみたいような、高級な娯楽施設をつくるために、立ち上げたのがこの会社なのですが、ここまで来るのに、当時からいる社員はたった一人しかいません。なぜだとおもいますか?」と聞かれました。

私は首をかしげると、その社長は「経営者は山を駆け回るトラの背中に乗って振り下ろされないように、一生懸命しがみつくのです。

仮にトラの前に落ちたら当然食べられてしまいます。しかし幹部社員や従業員はメリーゴーランドに乗ってボタンを押したらまわり、ボタンを押したら止まります。

規模が大きくなればなるほど、価値観の合わない人は去り、価値観の合う人が入社します。この繰り返しでここまで来ました。

技術や知識をもちあわせることはとてもいいことですが、その前に人として持ち合わせてないと技術や知識は付け焼き刃で、一緒にやることは不可能ですね」

この話は聞いた時、心に響いたことを思い出します。

この3000億の社長の話が全てではないのですが、5億から10億に行けない障害は何でしょうか?10億から20億、30億から50億、60億から100億・・そこに行けない障害は何でしょうか?

そこに行けない障害はすでに分かっているだけに歯がいいものはありませんね。だけど前に進む勇気がないといつまでたっても悩み続けることは言うまでもありません。

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