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小手先の経営をすると,積上げてきた企業文化は時代の流れで崩壊する

年間平均で企業が誕生するのは大小合わせて約8万社もありますが、その一方では2万5千社近く、経営という土俵から退場されていきます。

又企業の平均寿命は業種によって違い、長い業種で30年、短い業種で10年、

企業が生存する率はたった23年といわれています。

経営という土俵から退場される理由は様々あると思います。

例えば、社会情勢、法改正、資金繰り、商品のはやりすたりなど、今、思いつくがままにいいましたが、

あなたの会社は、何年続くでしょうか?

経営者なら、誰だって続いてほしいと思いますよね

私だってそう思います。

企業が長く続けていくには、一番大切なことは、時代によって形が変わっても、企業文化が脈絡と会社の中に存続していることです。

ネットで「企業文化」と検索すれば、経営哲学者や有名な経営者の方がでてきて、企業文化について定義されています。

皆さんが知っている方の名前をだすと、マネジメントの父ピータードラッカーさんや経営の神様、松下幸之助さんだと思います。

事業を営んでいる方でしたら、何冊かは手元にあるのではないでしょうか?

さてこの企業文化、皆さんは企業文化といったらどういったことを想像されるでしょうか?

私が言う企業文化とは簡単に言ったら、創業者の生きざまであり、価値観でもある。それを形にしたものが、企業理念だと解釈しています。

その企業文化、なぜ創業者の生き様なのか?

今、私たちがいる立場は、どのような経緯でそうなったのでしょうか?

そして、私たちの考え方や生き方は、誰を見本で誰から教えてもらってきたのでしょうか?

私たちは、分別もつかない時から両親に行儀を学び、学校に行くと頭と心と体を使って集団生活を学びます。

また、人は時代背景や生活環境によって、出会う人、生き方、思想だって異なるでしょう。

人は、それぞれが生まれた場所、生まれた時代、生活環境、思想、出会う人によって、人間形成されて今日があるのです。

それが人の価値観です。

この価値観が、何かを比較し、何かを判断する場合の基準であり、事業を運営されている方であれば

企業理念の土壌なのです。私はこのことを創業者のイデオロギーと呼んでいます。

この言葉は宗教とか政治につかわれますが、誤解しないでください。私がこの言葉を使うのは、思想や考え、信念や理念をまとめたもの、つまり「概念の形態」をさし、論理的に一つにまとまた考え方だとおもってください。

では、なぜ、企業文化の崩壊に繋がるのでしょうか?

簡単にいったら、創業者のイデオロギーが引き継がれないからです。

後継者の問題なのか?  

確かに後継者の問題はあります。

イデオロギーが引き継がれないのは、経営者や従業員達が、企業文化を伝える努力を怠ると引き継がれていかないということです。

創業期が分かりやすいとおもいますが、創業経営者は、自らのイデオロギーを持って事業をおこします。

創業者が唱えるイデオロギーは抽象的なので、少しでも分かりやすく、従業員に伝えるため明文化することが多いのです。

これが企業理念であったり、社是、社訓ともいいます。

そして経営者や従業員は、組織体制や各種ルール、すなわち企業の法律を作り、経済環境、社会情勢が、変わるたびに、組織体制や各種ルールなどを変化させ、企業としての価値を作り上げよう努力していくのです。

しかしその一方で、創業者のイデオロギーは、従業員末端の価値観までに、かかわることが希薄になり、イデオロギーを明文化した企業理念、社是、社訓は唱えることだけで、経営者や従業員達が努力し続けてきた企業文化が、いつしか形骸化になり、そのまま放置してしまい、やがて企業文化は育たなくなるのです。

その結果、現状の組織だけの形となり、企業文化のない社風となって、代が変わるたびに、社員が入れ変わるたびに、創業者が思いで作り上げた企業がいつしか違った形になって、やがて終焉になるのです。

これが、積上げてきた企業文化が崩壊する理由なんです。

では、なぜ企業文化の話をするのか・・・・・・・・・

それはね。経営者には責任があるからです。

何の責任か? 

事業立ち上げ時から事業を引き継ぐということと、従業員の人生なんです。

みなさんね。事業を立ち上げた瞬間に事業承継が発生するんですよ

企業が伸びている時は、事業承継ことは考えていないものです、 しかし人はね。年齢や体力が衰えを感じた時に、はじめて事業承継を考えるのです。 

子供にしたいのか、他人にするのか、M&Aにするのか・・・・

もし、私に、誰に任せたらいいのかと尋ねられたら、私はこう言います。

能力にもよりますが、条件として創業経営者のイデオロギーを理解し、企業文化を引き継げるものと言うでしょう。

なぜなら、イデオロギーを理解していない人や 企業文化を構築できない人はね。カタチだけにこだわり、お客様や従業員が不幸になるからです。だからこそ、経営者には責任があるのです。

※私は愛知県を中心に名古屋経営コンサルとして20年以上、延べ3000社以上の経営に携わってきました

コロナによって対面ではなく無料経営相談でも行っております。気軽にお声をかけて下さい。

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