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善からんは不思議・悪からんは一定

善からんは不思議・悪からんは一定

リストラ、雇い止め、会社が倒産、日本経済が混沌としているコロナ禍。わずかな光明すら見出せず、世の不況感は増すばかり。苦しい時にこそ前向きに戦う…その積み重ねた努力が、ご自身の血肉となり、思い、願い、誓ったことを結実させるのだと確信してみませんか?

私は、人材教育の中で「因果律(因果の理法)」を教えています。物事には必ず原因と結果がある…これは明確なる「世の理(ことわり)」です。

「(いちじょう)」という言葉があるように、私たちの人生に苦しい棘の道が途切れることなく広がるのは、ある意味当然なのかもしれません。しかしその波濤に翻弄され、愚痴を漏らし、諦め、あまつさえ尻尾を巻いて逃げ出してしまえば、それが自ら刻んだ「因」となり、成功という名の「果」を得ることはできません。

どんなに努力し戦っても、一向に先が見えない時があります。歯を食いしばろうとしても、真っ暗なトンネルがどこで終わるのかさえ分からない…その中で、心折れずに自身を奮い立たせることは容易ではありません。

「顕益」と「冥益」という言葉をご存知でしょうか。前者を「けんやく」後者を「みょうやく」と読みます。顕益とは、自らが願い、望んだことがはっきりとした形で結実すること。冥益とは、はっきりと意識していた訳ではないけれど、気がついたら自らが望む形が知らず知らずできあがっていたというものです。出世レースに身を投じ、部長になるぞ・役員になるぞと決めて頑張っていたらついに夢が叶った…これが顕益。特に意識していたわけではないけれど、日々を一生懸命頑張っていて、ふと気がついたら多くの仲間に慕われる自分になっていた…これが冥益です。

誰しも顕益を望みます。はっきり願ったことがはっきりした結果で表れるわけですから。でも、かつてのバブルの頃のように何もかもが順風満帆うまくいく…そんな時代ならばともかく、あらゆる歯車が噛み合わなくなり、すべての物事が「負」の流れに向かう苦しい今の時代は、努力をしても努力をしても、一向に光が見出せないことばかりではないでしょうか。

自身の中の進みゆく方向が明確であるかどうかは別として、折れそうになる心を必死につなぎとめながら歩を進める長い時間の流れの中で、ある時ふと立ち止まって振り返った時に後悔だけはしたくありませんね。

「あぁ、自分はちゃんと進んできていたのだ」と思える人生のロードでありたい。「そうか、この時のために今までの苦労があったのだ」と納得できる歩みでありたい…そう思います。

成果を求めるうえで、目標を明確に掲げることは大切です。はっきりと明確に想いを形にせねば結果にはつながりません。しかし、顕在化したものだけに一喜一憂するのではなく、思うようにならない事柄に対しても「必ず何か意味があるはずだ」と確信することが大切です。結果それが「冥益」へとつながると信じて今日も走り続けていきましょう!

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